#2 アイテムや現象ごとに MV 解釈をしてみた

5 青い花

3つの MV に登場しています

  • 1つ目
  • 2つ目

ベレー帽姿の E-TION が好きすぎて、叫んでしまった…

  • 3つ目

『青い花』に意味があるのかと思って、調べてみました

すると…

私のアンテナに、1つひっかかりました~

青い花を求めて旅をする

青い花

《原題、(ドイツ)Heinrich von Ofterdingen》ノバーリスの未完の小説。1802年刊。無限へのあこがれの象徴としての青い花を求めて旅をする物語。ドイツロマン派の詩の精神と愛を象徴する語となった。(goo辞書より)

「ドイツ」「無限」「愛」

こういう言葉をみつけると、ときめいちゃいます~!!

私の大好きな【自由】がある、ということです

ドイツは、残虐な歴史を抱える国です
そういう歴史をもつからこそ、繰り返してはならない歴史について深く学び、自由の大切さを理解しているのだと、私は考えています
もともと、『独立の気概』を強く持っている国民性もあったのだとは思います
「歴史上最も素晴らしい勘違い」も味方にし、自分たちの強い意志で、ベルリンの壁を壊して自由を手に入れました
少数だと拘束されたり、命が危険な可能性もあるのに、何万人もの意志を集結させて歴史を変えたのですから、非暴力による見事な革命です

そして、今は…
自由で、思いやり・優しさたっぷりの、温かい社会が作られています~💕
「愛」があるのです~

5年間ドイツに住んでいた友人は、
「とにかく住みやすい!ストレスがかからない!おまけに、あっちにもこっちにも、イケメンばかり!」
と、嬉しそうに話していました…
個人の感想です(笑)

「住みやすい」「ストレスがない」というのは、「自由があるから」というのが私の考えです
自分の考え方と行動を一致できる♬
自分の意志(心)が大事にされる♬
自分らしく、自然体でいられる♬

『青い花』

ある夜、青年ハインリヒの夢にあらわれた青い花。その花弁の中に愛らしい少女の顔をかいま見た時から、彼はやみがたい憧れにとらえられて旅に出る。それは彼が詩人としての自己にめざめてゆく内面の旅でもあった。無限なるものへの憧憬を〈青い花〉に託して描いたドイツ・ロマン派の詩人ノヴァーリス(1772―1801)の小説

『青い花』ノヴァーリス作 青山隆夫訳 岩波文庫 表紙より

ロマン派文学の始まり、象徴とも言われていて、有名な『青い鳥』もこの本から影響を受けているようです

『青い花』のあらすじについて、いくつかの情報を読んでいたら、この物語を読んでみたくなりました

で…

読んじゃいました~!!

外国文学を読むなんて、学生の時以来です

洞窟の中の隠者との会話や、第二部の会話は、世界が広がるような感覚がありました

本に引き込まれる~!という展開の場面で、未完となってしまっていることがとても悔やまれます

ただ…

外国文学を翻訳したものは、主語がいつの間にか変わっていたり、地の文がどこだか分からなくなったり、硬い表現だったりするものが多いのです…

この本は、読みやすく書かれていると言われていますが、私にとってはちょっと難しい部分もあって…

でも、この本を読もうと思えたのは、冒頭の「献詩」が美しかったからです

読み終えてみて…

多くのページにドッグイヤーができて、本が膨らんでしまいました~

ロマン派文学の象徴

という言葉に、納得せざるを得ません

「文学」って物語のようなものだと思っていたのですが…

この本は、登場人物が語る長い台詞の中に、作者が伝えたい「思想」がふんだんに含まれていました

この「思想」の部分が、かなり面白かったです!!

ノヴァーリスの断想(フラグメンテ)

「わたしたちは、宇宙を旅することを夢みている。だが、宇宙は、わたしたちの内にあるのではないか。わたしたちは精神の深みを知っていない——内に向って神秘にみちた道が通じている。ほかならぬわたしたちの内にこそ、永遠とその世界——過去と未来があるのだ」

『青い花/ノヴァーリス作・青山隆夫訳』岩波文庫 解説(P358)より

断想…その時々に思い浮かんだ断片的な考えのこと

この本を読んだり、ONF の作った世界を理解するためにいろいろ調べていったりすると、この文章の意味の理解が深まります

なんだか、MV 解釈のヒントにもなりそうな気がします~

第二部:医師ジルヴェスターの話

良心は、真面目に完成されたものや、ついに達せられた真実の相なら、いずれにもあらわれる。熟慮の末に、世の評価を得るものにまで改良された趣向や技量なら、どれも良心のひとつの現象(あらわれ)であり、変容なのだ。あらゆる教育は、まさに自由と称されるものに帰着する。もちろんこの自由は、ただ単なる概念ではなく、あらゆる存在の創造的な基盤とみるべきだがね。このような自由は、名人の境地で名人はこの自由な力を、熟慮された一定の手順で計画的に行使して、その芸術の対象をわがものとし、意のままに駆使するが、対象から拘束され、掣肘(せいちゅう)を加えられることなどない。すべてを包括する自由、名人の境位、すなわち自在な制御こそ、良心の本質であり起動力だ。ここに人格の神聖な特性である直接の創造ということが現れる。名人のあらゆる行動は同時にまた、高く素朴で錯綜せぬ世界の告示、すなわち神の言葉なのだ。

『青い花/ノヴァーリス作・青山隆夫訳』岩波文庫 第2部(P275・276)より

掣肘(せいちゅう)…わきから干渉して人の自由な行動を妨げること

境位…特定の思想や立場から解釈して位置づけること

大事だと思うものを太字にしていたら、ほとんど太字になってしまった~💦

この文章を読んでいると、「名人」というのに、ONF が当てはまっているような気がするのです~♬

ただのヒップホップではない!!

この「名人」

私のブログで引用させてもらった大学の論文に出てくる「天才」とよく似ています

【ONFの魅力】のブログタイトル

研究論文での「天才」も、ロマン的な精神の「名人」も、同じようなことを言っています

量子力学の「波動」も、哲学の「波」も、同じようなことを言っています

使っている単語が違うだけであって、本質は同じ

ということなのだと思います

勝手に盛り上がってるみたいだけど、全然関係ないかもよ~

星の王子様

E-TIONは、「星の王子様」です

「バラ→愛」「大切なものは目に見えない」という解釈は変わらないのですけどね…

星の王子さま』(ほしのおうじさま、フランス語原題:Le Petit Prince、英語: The Little Prince)は、フランス人の飛行士・小説家であるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの小説である。彼の代表作であり、1943年にアメリカで出版された。
2015年現在、初版以来、200以上の国と地域の言葉に翻訳される。

概要(抜粋)

「大切なものは、目に見えない (Le plus important est invisible)」を初めとした本作の言葉は、生命・愛とは何かといった、人生の重要な問題に答える指針として広く知られている。

あらすじ(抜粋)

操縦士のぼくは、サハラ砂漠に不時着する。1週間分の水しかなく、周囲1000マイル以内に誰もいないであろう孤独で不安な夜を過ごした「ぼく」は、翌日、1人の少年と出会う。話すうちに、少年がある小惑星からやってきた王子であることを「ぼく」は知る。

王子の星は家ほどの大きさで、そこには3つの火山と、根を張って星を割いてしまう程巨大になるバオバブの芽と、よその星からやってきた種から咲いた1輪のバラの花があった。王子はバラの花を美しいと思い、大切に世話していた。しかし、ある日バラの花とけんかしたことをきっかけに、他の星の世界を見に行くために旅に出る。王子は他の小惑星をいくつか訪れるが、そこで出会うのは

1 自分の体面を保つことに汲々とする王

2 賞賛の言葉しか耳に入らない自惚れ屋

3 酒を飲むことを恥じ、それを忘れるために酒を飲む呑み助

4 夜空の星の所有権を主張し、その数の勘定に日々を費やす実業家(絵本、新訳の一部では「ビジネスマン」)

5 1分に1回自転するため、1分ごとにガス灯の点火や消火を行なっている点燈夫(フランス語版)

6 自分の机を離れたこともないという地理学者

といった、どこかへんてこな大人ばかりだった(数字は「○番目の星」として登場する順番)。6番目の星にいた地理学者の勧めを受けて、王子は7番目の星、地球へと向かう。

地球の砂漠に降り立った王子は、まずヘビに出会う。その後、王子は高い火山を見、数千本のバラの群生に出会う。自分の星を愛し、自分の小惑星の火山とバラの花を愛おしく、特別に思っていた王子は、自分の星のものよりずっと高い山、自分の星のバラよりずっとたくさんのバラを見つけて、自分の愛した小惑星、火山、バラはありふれた、つまらないものであったのかと思い、泣く。

泣いている王子のところに、キツネが現れる。悲しさを紛らわせるために遊んで欲しいと頼む王子に、仲良くならないと遊べない、とキツネは言う。キツネによれば、「仲良くなる」とは、あるものを他の同じようなものとは違う特別なものだと考えること、あるものに対して他よりもずっと時間をかけ、何かを見るにつけそれをよすがに思い出すようになることだという。これを聞いた王子は、いくらほかにたくさんのバラがあろうとも、自分が美しいと思い精一杯の世話をしたバラはやはり愛おしく、自分にとって一番のバラなのだと悟る。

キツネと別れるときになり、王子は自分がキツネと「仲良く」なっていたことに気付く。別れの悲しさを前に「相手を悲しくさせるのなら、仲良くなんかならなければ良かった」と思う王子に、「黄色く色づく麦畑を見て、王子の美しい金髪を思い出せるなら、仲良くなったことは決して無駄なこと、悪いことではなかった」とキツネは答える。別れ際、王子は「大切なものは、目に見えない」という「秘密」をキツネから教えられる。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

肝心の MV での『青い花』なのですが、私が気になったのが、この場面…

E-TION が座って頭を抱えている画像、ちょっと分かりにくいのですが、後ろにあるのは青い花です

直後の映像でも頭を抱えているのですが、後ろにある黒っぽい塊…

あれは何なのでしょう???

妙に気になります…

青い花が枯れているのでしょうか…

本の『青い花』と同じような意味だとしたら、「無限へのあこがれ」「愛」を求めて旅をしている、というような見方ができます

青い花のところで待っているのかなあ、と思います

愛のある場所を目指しているのだけど、それには相手も必要なわけであり…

間違ったことがシステムになっている廃墟の中でも、愛し合うことを求めているのが ONF なのだと思います

だから、E-TION は、人間として生きようとしている姿を表現していて、「FUSE の声を待っている」 のだと思います

でも、これは、アンドロイドとして生きている人たちから見ると、不可能にも思えるようなことであって…

Sukhumvit Swimming では、青い花を愛でています
幸せそうな E-TION のいる世界💖

♪ Goosebumps では、青い花が散っていて、この世界では青い花は手に入れることができない、存在しない、と解釈ができます

「♪ Sukhumvit Swimming の MV は、メンバーが目指している世界を表現している」というような内容が書かれているブログを 読んだことがあるような気もするのですが…

ONF の作った世界は、SPIN OFF です

自分自身を信じ、真実をみつけて正しさを貫ぬこうとする、物語の主人公の生き方をしているのが、ONF です

だから、かっこいい✨✨✨

この「青い花」が、♪New World の歌詞にも含まれていると思います

誰にも届かなかった場所

これが、王子様のいる「青い花」のある場所なのだと解釈しています