筆箱ルールの 落とし穴

自由の意味を伝えるブログタイトル

2 ある日の幼稚園で…

幼稚園の園舎と園庭

数年前の出来事です

幼稚園に子供を迎えに行き、そのまま園庭で子供を遊ばせながら、Sくんママとおしゃべりを楽しんでいたときのこと

Sくんが1人で滑り台を上ったり下りたり楽しそうに遊んでいました

別のクラスのKちゃんが滑り台にやってきました

すると、Sくんは、「僕が使っているんだ!」と怒鳴りつけたのです

Kちゃんは、Kちゃんママのところに泣きながら駆け寄ります

Kちゃんママは、どうやら、Sくんに謝ってもらいたいような雰囲気です

Sくんママも「謝りなさい!ごめんなさいでしょ!」と一生懸命に言っています

でも、Sくんはブスッとして硬い表情

言いたいことがあるのだけど、我慢しているようにも見えます

「ごめんなさい」と言いそうな表情にはとても見えません

私は察しました

Sくんは、悪いと思っていない

滑り台という「空間」を1人で所有していたのに、取られたからです

分かりやすく言うと、砂場で遊んでいて1人で所有していたはずのスコップという「もの」を取られた、という感覚に近い状態です

Sくんは、「邪魔したのはKちゃんだ」と思っていたのでしょう

しばらく様子を見ていたのですが、平行線のまま…

私は、この事態を何とかしたいと思い、Sくんにこう声をかけました

「Sくんは滑り台を1人で使っていたのに、邪魔されたと思ったんだよね」

すると、Sくんは、「うん」と、うなずきました

それと同時に、

「え?何てこと言うの?」

というKちゃんママの言葉と、眉間にしわを寄せている呆れた表情

私は言葉の選択を間違えてしまったこともあり、Kちゃんママの怒りを買ってしまいました

「邪魔」という言葉が良くなかった

「入ってきた」と言えば良かった

Kちゃんママからすると、

「滑り台はみんなで使うものでしょ?後から入ってきたうちの子を邪魔ってどういうこと?怒鳴りつけたSくんが悪いのに!」

と思ったのだと想像します

私は慌てて、Kちゃんママに、

「気分を害すような言葉でごめんなさいね」

と謝りました

仮に、「入ってきた」と私が言ったとしても、たぶん、

「1人で滑り台を使うってどういうこと?遊具はみんなで使うものでしょ?怒鳴ったSくんが悪いのに!」

と思われたのではないかと…

私はSくんに、

「怒鳴ったことでKちゃんはびっくりしちゃったから、そのことはKちゃんに謝ろうね」と言うと、Sくんは、

「ごめんね」と謝ることができました

私がSくんの気持ちに共感したことで、Sくんは、自分の良くなかった点について受け入れることができたのだと思います

「この場所を使って基地遊びをしているから、もうちょっと待っててね」

「今は1人で遊びたいから使い終わったら呼ぶね」

というような、怒る以外の手段、言葉で気持ちを伝える方法を示してあげれば良かったかな~、なんて後から思ったりもしたけど…

Kちゃんママの前でそんなこと言おうものなら、新たな怒りを買ったことでしょう

もし、Kちゃんママがいなければ、さらにKちゃんにこう言ったと思います

「怒鳴られたのは嫌だったね、びっくりしたね… Sくんには言葉で優しく言うように伝えたからね」

「Sくんは、1人で楽しい世界を作って遊んでいたみたい… だから、Kちゃんが来たことで場所を取られたと思ったみたいだよ」

さらにKちゃんには、

「一緒に使ってもいい?」

「あとどれくらいかかる?使い終わったら呼んでね」

Sくんと調整する方法もあることを学んでもらったりして…

いろんな考え方、感じ方があるのだということを幼いうちから知っておき、他人と自分は違うということを認められるようになってほしいのです

でも、こんなこと、Kちゃんママの前では言えません

Kちゃんママは、

「遊具はみんなで使うもの、それが思いやり」

と思っているのかと…

大人が決めたルールを、子供に当てはめているのでしょう

でも本当は、

「この行動が思いやりのある『行動』ですよ」って、とてもおかしなことです

「思いやり」というのは、人の「思い」に気を「遣る(やる)」ということ

つまり、「人の気持ちを考える」ということです

いろんな『考え方』の人がいて、その人たちの『心』を理解しようと歩み寄るのが、思いやりのある行動です!!

あ~あ~

また私は「変なことを言う人」と思われたんだろうな

今回、私に貼られたレッテルは、

「ルールを守れない子供の味方をする変わった人」ですよ

これもママたちの噂話のネタになるのかしら…

私だって噂話をされるのは嫌ですよ…

噂話って、脚色されて全然話が違ってくるし…

こうやって私は、嫌われていくんだろうな…

まあ、でも、私のことを理解してくれる友達や家族もいるし!

美味しいものでも食べて、気にしないようにしよう!!

と当時の私は思ったのでありました

…ん?

あれ?

そういえば、この感じ…

最近ずっとリピートしてた曲の歌詞にあったぞ!!

♪ Beautiful Beautiful

人々が作り上げた Frame に
無理に自分を 当てはめたりしない
嫌われる勇気を セッティングする
傷つくことは 僕をより成長させる
今日も頑張った自分に 祝福を

日本語訳:SHOW CHAMPION(MーON!TV)字幕より

この歌に出会えたから、今の私ならこう思えます!

そうよ!

誰かが作ったきまりに、無理矢理 自分を当てはめなくていいのです!

私は嫌われても、自分に嘘をつきません!

だって、「正しいとされる『行動』」よりも、

「周りの人たちや自分の『心』」を大事にしたいですから!!

噂話をするくらいなら、私に「どういうこと?」って聞きにくればいいのに!

Kちゃんママに嫌われるという傷も負うけど、私は、自分と違う考え方の子供の気持ちを想像できたぞ!

Sくんの役に立てたし、今日も私、頑張った!

大好きなアイスクリームを2つ食べて、お祝いだ!!!

う~ん…

ONF から離れて書こうと思っていたのに、戻ってしまった…

私に勇気を与えてくれる ONF!!

ノム ノ~ム チョアへヨ💖
너무 너무 좋아해요💕

大、大、大好きです💗

世界中の子供たちが仲良くしているところ