愛するという行動

【2024.10.26更新】

【2023.04.03】

1 苦しいよ

学校でルールが変わりました

そのことで、我が子は私に苦痛を訴えるようになりました

学校は、しばらくの間、「制服は毎日同じだからウイルス付着の可能性もある」などの様々な理由により、制服を着るルールを停止してくれていました

そのため、子供は、ジャージや部活着など、毎日洗濯できるものを着ていました

私はこの判断をありがたく思っていました

子供が未知のウイルスで不安に思っているときに、効果があるのかよく分からなくても、少しでも不安を軽減しようと行動してくださったからです

心を大事にしてくれているから、私は嬉しく思っていました

そして、コロナ禍が落ち着いたところで、「制服で登校しましょう」とルールが元に戻りました

すると、我が子が制服を着るたびに、毎日のように、「苦しい」「辛い」「これが毎日なんて…きつすぎる」「何とかして欲しい」と涙ながらに私に訴えるのです

制服を着るということは、別の視点で考えてみると、良いところもあるように感じられるのだと思います

私服を買いそろえる必要がなくなるようにも思えます

「洋服を選ぶ」ということをしないから考えることが1つ減って、見方によっては「楽」になります

制服には、貧富の差を分かりにくくするという意味が含まれていたのだと思います

「せっかく買ったのに着させないのはもったいない」と思う大人もいらっしゃるのだと思います

私が問題視しているのは、制服を着るというルールを与えたことによって、苦しんで我慢する子が存在するようになったことです

大事にすべきものは子供の「心」であって、大事にすべき「心」が実際に大事にされていないことが、私は残念極まりないのです