5 法律について、考える
教育基本法 教育の目標第二条二
個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養う。
教育基本法は、日本の教育に関する根本的・基礎的な法律であり、教育に関するさまざまな法令の運用や解釈の基準となる性格を持つことから「教育憲法」と呼ばれる場合もあるようです(Wikipediaより)
人類普遍の大事な権利を守るために制定されている法律もあれば、権利が守られていないために変える必要がある法律もあります
その法律自体、正しいかどうかを、自分自身でよく考えて判断しなくてはなりません
教育基本法の目的や目標を自分で考えて解釈してみると、人類の理想に近い日本国憲法に沿って作られていて、正しいことを言っているものだと私は判断しています
この法律は、Übermensch の国民を育てようとしているものだからです
正しいか正しくないか、というのは、「幸せを感じるかどうか」ということを私は基準にしています
この法律を基に、多くの学校では、「個性尊重」「自主自律」を学校教育目標にしています
自立と自律は発音が同じですが、意味が異なります
自立:支配や助力を受けずに、独立して存在すること
自律:支配や制約を受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること
自立は存在を意味し、自律は行動を意味することになります
自律が目標なのだから、Übermensch を育てることが、日本の教育の目標なのです
教育基本法の理念を守って、学校で(もちろん家庭でも)、実際にその教育が行われていたら、「すべての子供たちが幸せを感じることができる」と私は考えています
おそらく、多くの人々もそのように考えているから、それが、学校教育目標に採り入れられているのだと思います
つまり、多くの人々は、「正しいことが何なのか」ということを自分で導き出して分かっているのだと思います
「どこかの外国」や「過去の日本」のように、支配者に従って苦しむ国民になってはいけない
間違ったことに従っていたら、不平・不満・不安が募り、争いが起き、苦しむ人々を生み出してしまう
だから、誰にも従わずに、自分で正しさを見出して、考えて行動することが大事なんだ
個性を尊重し、自主自律の生き方ができる人間を育てよう
何者にも支配されず、自分らしく生きることができる社会にしよう
おそらく、これが正しいことは、多くの方々は分かっていると思うのです
だから、著名な方々の名言、漫画やアニメやドラマの台詞、アイドルの歌う歌詞、宗教の教え…こういうものに感動するのだと思います
感じ方や考え方が自分と違っていたら、感動したり納得したりできないと思います
著名人が伝えることに感動できるのは、似たような感じ方考え方を自分もしているからなのだと思います
そして、「個性尊重」「自主自律」という考え方は、人々が幸せになるために必要な事だから、それが憲法や法律になっています
日本の憲法や多くの法律に納得できるのは、おそらく、自分で正しいことを判断しているのだと思います
「自主自律」が正しい、って大多数の人は、分かっています
「従順他律」が正しい、と思っている人は、本当にごく少数です
従順他律とは…
従順:性質・態度などがすなおで、人に逆らわないこと。おとなしくて人の言うことをよく聞くこと。また、そのさま。
他律:自らの意思によらず、他からの命令、強制によって行動すること。⇔自律
実際には、
制服を着るというルールを与えているのが先生であり、それに従っているのが生徒です
生徒はすなおで、先生に逆らわず、おとなしく先生の言うことをよく聞いています
自分の意思によらず、先生からの命令、強制によって子供は制服を着ています
これは、従順他律です
これが、常識なのが、今の日本の学校です
従順他律の状態に、疑問を持たなくなっているのです!!
「自分が着る服について、自分で考えること」
先生は、これを子供にさせていないのです
考えさせていないのです
アンドロイド製造工場では、考えないようにさせられます
しっかりと、先生は支配者になり、生徒は従順な状態です
考えない=アンドロイドにする というのが、今の学校なのです
人々を考えないようにさせるのが、支配のある世界です
支配があるのが、学校です
正しいことは支配者に従わないことだ、苦しむ人々を作らないことだって分かっているのに、実際には、支配者に従って苦しむ人を生み出す社会を作ってしまっています
先生は子供を従わせ、B さんは苦しんでいるのです
実際には、
先生は、いつの間にか、気付かないうちに、支配し、従順な子供にしつけ、苦しめています
子供は、いつの間にか、気付かないうちに、支配され、従順な子供になろうとして、苦しんでいます
実際には、
「制服を着る」これをルールにすることで、みんなが幸せになれると先生は信じています
みんなを大事に思い、幸せになって欲しいと心から願いながら、制服を着ることをルールにしています
「みんなに幸せになって欲しい」と先生が願っている真心は子供に伝わらず、実際には、「先生は、自分を苦しませている」と不満を持つ子供を生み出しています
従順という心の病い
アルノ・グリューン 著
~私たちはすでに従順になっている~
従順他律の社会では、人々は不満と不安を抱えることになります
支配者も支配下の人々も、相手を大事に思う真心、自分を大事に思う真心が、隠れてしまいます
真心が、相手に届かないのです
つまり、
従順他律の古いシステムが、人のことを大事に思う真心を、隠してしまう
システムが古いと、素直に、自然に、真心が相手に伝わらない
これが、歪みです
01 苦しいよ
02 それぞれの感じ方
03 「実際には」
04 いつの間にか、従っている
05 法律について、考える
06 真実をみつけることで進化する
07 常識
08 我慢
09 道徳
10 外からの力
11 暴れ馬がいる
12 人間らしくなる
13 愛しているから、行動する
14 仲間がたくさんいると、安心
15 考える
16 愛し合うこと