ニャ~オ
ニャ~オ
ニャ~オ
優しい音楽に合わせて、ネコ達の甘い歌声が聴こえる
♪ Cat’s Waltz
どこに行ったかな~?
このかわいいネコ達を探し求める
ちゃんと意識しておけばいいのに~
・・・
「どこ~?」という私の声…
ピッ!ピッ!と響く固定電話の電子音…
バタバタ~ッと走り回る音…
これを、毎日のように聞かされる家族のことを思うと、大変だろうな、とは思う…
私のスマホは、頻繁にどこかへ行く
平日の朝、出勤前が一番多いのだが、もちろん、夜も休みの日も動き回る
2年前、一目惚れで購入したスマホ
ケースを明るい色にすれば良いから、画面の縁は黒がいいな~と思い、黒いスマホにした
当初は、目立つ色の手帳型スマホケースにしていた
しかし、この手帳型ケース、重さの分だけ痛みが増す
仰向けに寝ながら スマホを触っていて、私はよく寝落ちする
そして、スマホが顔面に降ってくると、手帳の重さ分だけ攻撃力が上がり、強い痛みを伴う…
これを解決するために、
「寝ながらスマホを触るのをやめる」という方法を、私は選ばない
「寝ながらスマホを触っても被害が少ないものにする」という方法を、私は選ぶ
軽いソフトケースを探したのだが、あまり出回っていない機種らしく、無色透明のものしかなかった…
安全を優先させた結果、スマホはかくれんぼ名人になってしまったのだ!!
置いた場所を覚えておけば済む話であるが…
電話をすれば音を出してくれるという便利グッズであるため、油断している
仕事中、無駄に神経を使って疲労する反動で、家の中でリラックスしまくっている私は、行動の1つ1つに頭を使おうと思っていない
と、自分で分析してみる
ダイニングテーブルの上だとみつかりそうなものであるが、私のスマホの上にプリントを置く人がいる
もう~、スマホの上にプリントを置いたのはだあれ~?
と、ここぞとばかりに言ってみたこともあるが、
人のせいにしないで、ちゃんと覚えておけばいいでしょ~
と、正論で返される
『自分が苦しくならないようにするために、人のせいにするのはやめよう』
と、体得する
しかし、
『手から離れる瞬間を意識する』
と、体得しない
時々、家族の方からクイズを出してくれる
さて、今、スマホはどこにあるでしょうか?
う~ん… 玄関?
ブッブ~! 正解は、キッチンでした~
これは楽だ
スマホの位置をしゃべってくれる!
スマホも私から離れる時に、しゃべればいいのに…
私なりに、努力はしている
スマホがない~
その言葉、聞き飽きたよ
分かった、じゃあ、もう言わない…
名前を変える!「桃太郎」にしよう!
♪も~もたろさん、ももたろさん
フッ…
こんな風に笑ってくれるのは最初だけ…
使いすぎてはいけない
だんだんと、その歌の方がイラッとしてくるな~
え?
じゃあ、歌を変えようか?
フッ…
そういう問題じゃないでしょ~
ごまかすための努力はたくさんする
足りないのは、『手から離れる瞬間を意識する』という努力である
ちなみに、ウォークマンにはカメのストラップが付いているので、
「♪もしもしカメよ~カメさんよ~」という歌を準備している
だが、1度も歌ったことがない
カメは歩くのが遅いようだ…
そうそう、歩くのが遅いこのカメをスマホにつけてみたこともある
逃げるスピードを制御するためである
しかし、互いのペースがあまりにも違うらしい
スマホのパワーが強すぎて、振り回されるカメが「離れたいよ~」と、通話中に何度も私の喉元をパンチして訴えてきた
こっちも被害を被るので、緑色どうしで相性の良いウォークマンの元に戻してあげた
そういえば、仕事場のカレンダーに「緑は安全性を表す色」と書いてあった
大事なものは緑色が落ち着くようだ…
私の努力や工夫は、これからも続いていくだろう
もちろん、スマホの場所を覚えておこうとする努力や工夫ではない…
スマホ探しに関連して、家族が衝撃を受けた瞬間のBEST3をこの日記に書いておこう!
3つとも、ここ半年以内…
どんどんパワーアップしている~!!
私が念じたら、そばにやってきてくれるスマホが開発されるのを待つのみ~(^^♪
ケース1
朝7時15分
充電器から固定電話を取り上げ、2回ボタンを押す
ニャ~オ
ニャ~オ
ニャ~オ
あった!
洗面台の上~!
その流れで玄関の棚にハンカチやマスクを置いて、リビングに戻る
あれ?
スマホはあるけど、固定電話がない!
どこ?
ハンカチ置き場?
玄関の棚?
あれ~?
今度はスマホから固定電話に電話をかける
おお!
固定電話はカバンの中で鳴っている…!
言わなきゃいいのに、私はいちいち声に出して騒ぐ…
あのさ~
もうちょっと考えながら行動したら~?
お父さんは、君たちより長い間、お母さんのこういう場面に付き合っているんだよ~
お父さんはすごいでしょ~
ほんと、すごいよね~
でも、もうそろそろ、私の行動に驚かないようにならないとね~
アハハハ~
ケース2
朝7時20分
充電器から固定電話を取り上げ、ピッ、ピッとボタンを押す
もう時間がない!
ねらいは枕元!
固定電話をバトンにして走る!!
すると、リビングから
あったよ~!
ハハハ~
ちょっと~!
今日のはひどいよ~
見てごらん~
リビングに戻って、
おおっ!
固定電話の充電器から、わずか5cmのところにスマホが…
視界に入らないの?
いやあ…
その瞬間は固定電話を取り上げることを考えているから、スマホが頭の中から消えちゃうのかも
朝から笑えたね~
ちょっと面白かったでしょ~
じゃあね~!
みんな~、今日も頑張ってね~!!
お母さんがもっと頑張らないとね~
だよね~!!
いってきま~す♪
ケース3
日曜日、16時
洗濯物を片付け、夕食前の のんびりタイム~♪
えっと~、どこに行ったかな~
うっ…
固定電話の前には番人がいる…
夫が映画を観ているところを邪魔してはならない
ま、いっか
後で探そっと~
スマホじゃなくて、パソコンで ONF を見ようかな
フフフ~♪
大きめの画面で ONF を見るのもいいものだな~
うわあ~
どうしよう…
光ってる…
画面に…
吸い込まれそう…
かっこ良すぎる…
何なの?
その、キラキラした目は???
ハッ…!!!!
ほんとだ…
私…
何やってるんだろう…
超~恥ずかしい~!!!
お母さん…
どうしちゃったの…?
大丈夫?? フフフフ…
私は、アイドルに夢中になると、頭に何かをかぶりたくなる性質があるようだ
クッションの下に頭から潜り込んで、しばらく出られなくなったこともある
夜中に1人でいる時には、どんな表現をしても笑われることはないのだが…
今は昼間…
家族みんながいる…
パソコンがあるダイニングテーブルの周りには、かぶるものがなかった…
これはイタい…
スマホがないと、こういうことになってしまうのか~!!!
・・・
そういえば、Mr.パーカーJr. が言っていた
「パーカーの使い道は無限大だぜっ!」と…
スマホがない時に必要なものはパーカーだったようだ
スマホの場所を覚えておくより、パーカーに着替えるほうが簡単だ!
失敗はパーカーのもと!!
あ~
また電話してる~