3 自己理解
A は勉強も部活も友達も大好きで、毎日楽しんでいて、とても幸せだと言っています
そして、人当たりが良く優しいから、周りの方々にも優しくしてもらっています
だから、周りを幸せにする力はあります
だけど、A のような優しさは、本当に大事なものを大事にしていないのです
一見、周りの人々を大事にしているように見えますが、自由がない状態を保持しているのです
A の優しさは、「支配という行為」まで、違いとして認めてしまっています
本当は、支配という行為を認めてしまったら、人間は幸せになれないのです
B は、先生の行動や言動について疑問を持ったり、親に言い返したりしているので、日本では面倒だと感じる方が多いのだと思います
本当は、自分たちのいる社会が支配されていて間違っている状態だということに気付いているのです
自分のいる場所に支配が存在することによって、自由がないことを正しく認識しています
だから、自分や周りの人や自分が苦しんでいる状態をなくそうとしているのです
A は、自分のいる社会が幸せな社会だと思い込み、正しく認識できていないのです
本質を見抜けず、自己理解ができていないのです
B は、自分のいる社会は支配が存在する間違った社会だということを、正しく認識できているのです
本質を見抜いて、自己理解ができているのです
人々のことを大事に思い、実際に大事にしようとしているのは、どちらでしょうか
自分の手で自分の幸せを手にしようとしているのは、どちらでしょうか
周りの人、未来の人々のことまで考え、心から幸せになることを考えて行動しているのは、どちらでしょうか
人々が、実際に、心から幸せだと感じる社会にしようとしている人間は、どちらでしょうか
「愛するということ」をしているのは、どちらでしょうか
A は支配されていることに気付くことができていません
仲間が苦しんでいる状態を保持しています
B は支配されていることに気付いています
仲間や自分が苦しんでいる状態をそのままにせず、なくそうとしています
日本の学校・日本の常識では、波風をたてないAのような子をいい子だって言っています
支配者の支配を認めて逆らわないから、「声」を届けようとしないAのような子がいい子だって感じる大人が、たくさんいます
A は、周りの人々の幸せを心から願っています
ところが、真心を言葉で表さないのです
仲間が苦しんでいる状態を黙って見ています
支配を黙って正当化しています
支配者が話の筋が通らないことをしているのに、疑問を持たないのです
考えていないのです
仲間を我慢させ続け、大事な仲間に苦痛を味わわせ続けているのです
こういう「支配者にとって都合の良い子」をたくさん生み出しているから、日本では支配は繰り返されてしまいます
支配者は、「意志を表さない」「システムについて考えない」「ルールを守る」という子を褒めたたえ、考えないアンドロイドを作ろうとしているのです
これが、多くの日本の学校で行われていることなのです
A は、支配者のルールを守っている状態を褒めて育てられたから、それが正しいと信じています
信じるものが間違っているから、実際には、大事なものを大事にしていないのです
真実を見抜けず、自分のいる社会について正しく認識していません
自己理解ができていないから、人を幸せにすることができる真心を、人々に届けようとしていないのです
「声」を届けないのです
教育先進国の学校・教育先進国の常識では、「声」を届ける B のような子を育てようとしています
「当たり前を疑って自分の考えを持って意思を表す子」をいい子だって感じる大人が、たくさんいます
B は、周りの人々の幸せを心から願っています
そして、真心を言葉で表現します
仲間が苦しんでいる状態をそのままにせず、幸せを手にするために「声」を届けようとします
支配者の行為を認めず、支配は正当化できないことを見抜いています
理不尽な支配の状態をなくし、支配という人々に苦痛を味わわせる方法ではなく、自由を手にするために、実際に行動します
実際に、大事なものを大事にしようとします
真実を見抜いて、人を幸せにすることができる真心を、人々に届けようとします
ところが、支配者は、人間を攻撃します
意志を表す子を「面倒だ」と思うのです
「支配者にとって面倒な子」を叱って、その考え方や行動を認めないのが、日本の学校・日本の常識なのです
B のような子を間違っていると日本の多くの人は認識するから、支配は繰り返されてしまいます
教育先進国では、B のような子をたくさん育てようとします
自分の考えをもって意志を表す子を認めているから、教育先進国では支配がなくなり、自由を手にしています
意志を表す B の行動は、実際に、大事なものを大事にしようとしています
真に、人間に幸せを感じさせる、生きる喜びを味わうことのできる新しい世界を生み出します
真実を見抜き、自己理解ができているから、自分の社会の間違っているところを正し、自由のある人間の社会を作ろうとします
人を幸せにすることができる真心を、人々に届けようとしているのです
「声」を届けるのです
01 A と B
02 考えない子が…
03 自己理解
04 自分とは何か